「ソロキャンプを始めたいけど、テントの種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない」
「せっかく買うなら、絶対に失敗したくない」
そんな悩みを抱えていませんか。
ソロキャンプブームで多くのテントが販売されていますが、自分のスタイルに合わないものを選ぶと、せっかくのキャンプが残念な思い出になりかねません。
テントは、静かな自然の中であなただけの時間を守ってくれる、大切な「相棒」です。
この記事では、単におすすめの製品を並べるだけではありません。
あなたが思い描く理想のソロキャンプを実現するために、最適なテントを見つけ出すための具体的な選び方を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
この記事を読み終える頃には、テント選びの不安は解消されているはずです。
そして、最高の相棒と一緒に、素晴らしいソロキャンプへ踏み出す準備が整っていることでしょう。
なぜソロキャンプのテント選びは難しい?初心者が陥りがちな3つの罠
本格的な選び方の解説に入る前に、なぜ多くの初心者がテント選びで迷ってしまうのか、その理由を見ていきましょう。
もしかしたら、あなたも同じようなことで悩んでいるかもしれません。
原因を知ることで、失敗を避けるヒントが見つかります。
罠①:スペックの数字(耐水圧など)だけを比較してしまう
テントのカタログには、「耐水圧」や「重量」など、さまざまなスペックが数字で記載されています。
もちろん、これらの数字はテントの性能を知る上で重要な指標です。
しかし、数字だけを比較して「性能が高いから良いテントだ」と判断するのは早計かもしれません。
例えば、非常に高い耐水圧を誇るテントでも、通気性が悪く結露でテント内が濡れてしまったり、構造が複雑で設営に時間がかかったりすることがあります。
スペックと実際の使い心地のバランスを見極めることが大切です。
罠②:見た目のおしゃれさや価格の安さだけで決めてしまう
SNSで見るようなおしゃれなテントは、確かに魅力的です。
また、できるだけ費用を抑えたいという気持ちもよく分かります。
しかし、デザインや価格だけで決めてしまうと、後悔につながる可能性があります。
例えば、見た目が気に入って購入したテントが、雨や風に弱かったり、収納サイズが大きくて持ち運びに苦労したりするかもしれません。
自分のキャンプスタイルに合っているか、という視点を忘れないようにしましょう。
罠③:自分の「理想のソロキャンプ」をイメージできていない
テント選びで最も重要なのは、あなたが「どんなソロキャンプをしたいか」を具体的にイメージすることです。
テントはキャンプの目的ではなく、あくまで理想の時間を過ごすための「手段」にすぎません。
- 静かな場所でゆっくり読書にふけりたいですか?
- 焚き火を眺めながら、時間を忘れて過ごしたいですか?
- バイクや徒歩で移動し、身軽に絶景を楽しみたいですか?
あなたの理想が具体的になるほど、必要なテントの機能や形が見えてきます。
まずは、自分がどんな時間を過ごしたいのかを考えてみましょう。
失敗しない!ソロキャンプ用テント選びで絶対に押さえるべき7つのポイント
初心者が陥りがちな罠を回避するために、具体的で実践的な選び方の基準を7つに整理しました。
この7つのポイントを順番にチェックすれば、あなたにぴったりのテントがきっと見つかります。
専門用語も分かりやすく解説するので、安心してください。
ポイント①【最重要】あなたの理想は?「キャンプスタイル」から考えよう
テント選びは、あなたのキャンプスタイルを明確にすることから始まります。
移動手段や過ごし方によって、最適なテントは大きく異なります。
スタイル分類 | 具体的なスタイル | おすすめのテントタイプ |
---|---|---|
移動手段 | 車(オートキャンプ) | 居住性の高いドーム型、トンネル型、ワンポールテントなど選択肢が豊富 |
バイク・自転車(ツーリング) | 軽量・コンパクトなドーム型、パップテント | |
徒歩・公共交通機関 | 2 kg以下の超軽量なドーム型、ワンポールテント | |
過ごし方 | 焚き火をメインに楽しむ | 火の粉に強いTC(ポリコットン)素材のパップテント、ワンポールテント |
テント内でゆったり過ごす | 前室が広く、居住性の高いドーム型、トンネル型テント | |
設営・撤収を素早く済ませたい | 設営が簡単な自立式のドーム型、ワンポールテント | |
キャンプ季節 | 春・夏・秋 | 3シーズン対応の一般的なテント |
冬も楽しみたい | 4シーズン対応で、冷気を防ぐスカート付きのテント |
ポイント② 快適さを左右する「サイズ・前室」のチェック方法
「ソロキャンプだから1人用」と考えるのは少し待ってください。
テント内で快適に過ごすためには、寝るスペースに加えて、荷物を置くスペースも必要です。
そのため、初心者の方には「1〜2人用」のサイズをおすすめします。
特に注目してほしいのが「前室(ぜんしつ)」の有無です。
前室とは、テントの入り口にある、屋根はあっても床がないスペースのことです。
この前室があるだけで、キャンプの快適性は劇的に向上します。
- 雨の日の避難場所: 靴や濡れたレインウェアを室内に持ち込まずに済みます。
- 調理スペース: 小さなテーブルと椅子を置けば、雨を気にせず簡単な調理や食事ができます。
- 荷物置き場: クーラーボックスや焚き火台など、夜露で濡らしたくないギアを保管できます。
ポイント③ 持ち運びは楽?「重量・収納サイズ」を忘れずに
テントの持ち運びやすさは、特に移動手段が徒歩やバイクの場合に重要になります。
重くてかさばるテントは、キャンプ場に着く前に体力を消耗させてしまう原因になります。
移動手段 | 重量目安 | 収納サイズ目安 | ポイント |
---|---|---|---|
徒歩・公共交通機関 | 2 kg以下 | バックパックに収まるサイズ | 快適性よりも軽量性を最優先 |
バイク・自転車 | 3 kg前後 | バイクに積載しやすい細長い形状 | 積載スペースを考慮して選ぶ |
車 | 重量・サイズは問わない | 車の積載量に合わせる | 軽量性より居住性や素材を優先できる |
オートキャンプがメインなら重さを気にする必要はあまりありませんが、キャンプサイトまで車を乗り入れられない場合は、ある程度軽いものが便利です。
ポイント④ 急な雨でも安心!「耐水圧」は1,500mm以上が目安
耐水圧とは、生地がどれくらいの水圧に耐えられるかを示す数値です。
この数値が高いほど、雨漏りしにくいテントといえます。
日本の気候は変わりやすいため、急な雨に備えて十分な耐水圧を持つテントを選びましょう。
耐水圧の目安 | 対応できる雨の強さ | シーン |
---|---|---|
約 500 mm | 小雨 | 雨予報のない日のデイキャンプなど |
約 1,000 mm | 並の雨 | 短時間の雨なら対応可能 |
約 1,500 mm | 強い雨 | キャンプでの一般的な目安。この数値以上あれば安心 [1]。 |
約 3,000 mm | 嵐のような豪雨 | 悪天候が予想される場合や、より安心感を求める場合に最適。 |
テントの床面(フロア)は地面からの浸水があるため、壁面(フライシート)よりも高い耐水圧が求められます。
フライシート、フロアともに最低でも 1,500 mm以上のものを選ぶと安心です。
ポイント⑤ 初心者でも1人で簡単?「設営のしやすさ(自立式/非自立式)」
テントは大きく分けて、ポールだけで自立する「自立式」と、ペグや張り綱を使って設営する「非自立式」があります。
設営の手間はキャンプの楽しさを左右する重要な要素です。
タイプ | メリット | デメリット | 代表的なテント |
---|---|---|---|
自立式 | ・ペグを打つ前に形が完成する ・設営場所の移動が簡単 ・初心者でも直感的に設営しやすい | ・非自立式に比べて重くなりがち ・収納サイズが大きめ | ドーム型テント |
非自立式 | ・軽量でコンパクトなモデルが多い ・設営に慣れると素早くできる ・張り姿が美しい | ・ペグダウンが必須 ・設営にコツと慣れが必要 | ワンポールテント、パップテント |
初めてテントを購入する方には、ポールを通すだけで形になる「自立式」のドーム型テントが圧倒的におすすめです [2]。
設営に不安がある方は、YouTubeなどで設営動画をチェックしてみるのも良いでしょう。
ポイント⑥ 焚き火も楽しみたいなら「素材(TC素材など)」に注目
テントに使われる主な素材には、それぞれ特徴があります。
特に焚き火を楽しみたい方は、火の粉に強い素材を選ぶことが重要です。
素材の種類 | メリット | デメリット | おすすめのスタイル |
---|---|---|---|
ポリエステル | ・軽量で安価 ・耐水性が高い ・乾きやすい | ・火の粉に弱い(穴が開きやすい) ・TC素材に比べて結露しやすい | 徒歩・ツーリングキャンプ、手軽に始めたい初心者 |
ナイロン | ・ポリエステルより軽量で強度が高い | ・火の粉に弱い ・高価になりがち | 軽量性を最優先する登山・バックパックキャンプ |
TC(ポリコットン) | ・火の粉に強く、燃え広がりにくい ・通気性が良く、結露しにくい ・夏は涼しく、冬は暖かい | ・重くてかさばる ・濡れると乾きにくい(カビやすい) | 焚き火メインのキャンプ、オートキャンプ |
焚き火の近くでテントを張りたい場合は、火の粉に強いTC素材のテントがおすすめです [3]。
ただし、TC素材でも絶対に燃えないわけではないので、火の取り扱いには十分注意してください。
ポイント⑦ 冬も挑戦したい?「対応シーズン・スカートの有無」
テントには、対応できる季節によって「3シーズン用」と「4シーズン用」があります。
将来的に冬キャンプにも挑戦したいと考えているなら、最初から4シーズン対応のモデルを選ぶのも一つの手です。
シーズン | 対応季節 | 特徴 |
---|---|---|
3シーズン用 | 春・夏・秋 | ・通気性を重視したメッシュ部分が多い ・一般的なキャンプで最も使われるタイプ |
4シーズン用(オールシーズン用) | 春・夏・秋・冬 | ・生地が厚く、強度が高い ・冷気の侵入を防ぐ「スカート」が付いていることが多い |
「スカート」とは、テントのフライシートの裾についているヒラヒラした部分のことです。
これが地面との隙間を塞ぎ、冬の冷たい風がテント内に入り込むのを防いでくれます。
冬キャンプを考えているなら、スカート付きのテントは必須の機能と言えるでしょう [4]。
【スタイル別】これを選べば間違いない!ソロキャンプテントおすすめ15選
ここからは、あなたの理想のキャンプスタイルに合わせて、具体的なおすすめテントを15モデル厳選してご紹介します。
スペックだけでなく、「このテントでどんなソロキャンプが実現できるか」を想像しながら、あなたの”相棒”を見つけてください。
① とにかく手軽に始めたい!「設営簡単&コスパ重視」派におすすめのテント
「最初の一個」として、設営が簡単で価格と性能のバランスに優れた定番モデルを集めました。ここから選べば、まず後悔することはありません。
製品名 | コールマン ツーリングドーム/ST | FIELDOOR フィールドキャンプドーム100 |
---|---|---|
タイプ | ドーム型(自立式) | ドーム型(自立式) |
特徴 | 全てのバランスが取れた初心者向けの超定番モデル。広い前室が魅力。 | UVカットや防水性に優れ、機能性が高い。カラー展開も豊富。 |
使用人数 | 1〜2人用 | 1人用 |
重量 | 約 4 kg | 約 2.4 kg |
耐水圧 | 約 1,500 mm | 約 1,500 mm以上 |
素材 | ポリエステル | ポリエステル |
コールマン ツーリングドーム/STは、まさにソロテントの王道です。
設営が非常に簡単で、雨の日でも荷物を置いたり簡単な調理をしたりできる広い前室が最大の魅力。
このテントがあれば、初めてのソロキャンプでも安心して快適な時間を過ごせるでしょう。
![]() | Coleman|コールマン ツーリングドーム/ST 2000038141 価格:21780円 |

![]() | 価格:8250円~ |

② 静かな自然を満喫したい!「居住性&快適さ」重視派におすすめのテント
テント内で過ごす時間を大切にしたいあなたへ。広い前室や高い天井で、まるで自分の部屋のようにくつろげる快適空間を提供するテントを選びました。
製品名 | スノーピーク ヘキサイーズ 1 | オガワ ステイシー ST-II |
---|---|---|
画像 | (画像) | (画像) |
タイプ | タープ一体型(非自立式) | ドーム型(自立式) |
特徴 | タープとテントが一体化。雨や日差しを気にせず広々としたリビング空間を確保できる [5]。 | ドーム型の設営しやすさと、トンネル型のような広い前室を両立。 |
使用人数 | 1人用 | 2人用 |
重量 | 約 5.2 kg | 約 3.9 kg |
耐水圧 | 約 1,800 mm | 約 1,800 mm |
素材 | ポリエステル | ポリエステル |
スノーピーク ヘキサイーズ 1は、テントに大きなタープが接続されたような独特の形状が特徴です。
このタープの下に椅子とテーブルを置けば、自然を間近に感じながらもプライベート感のあるリビングが完成します。
雨の日でもタープ下で焚き火を眺めながら、ゆっくりとコーヒーを飲む…そんな贅沢な時間を過ごしたい方におすすめです。
![]() | スノーピーク(snow peak) タープ テント ソロ 1人用 ヘキサイーズ1 SDI-101 アウトドア キャンプ 価格:31440円 |

![]() | オガワ ステイシーST-II カーキ (2616 20) キャンプ ドームテント : カーキ×レッド ソロキャンプ 一人用 2人用 3人用 Ogawa camp_peg 価格:54780円 |

③ 無骨でワイルドに!「焚き火&ブッシュクラフト」派におすすめのテント
キャンプの主役は焚き火だ、というあなたへ。火の粉に強いTC素材を使用し、無骨でワイルドな雰囲気が魅力のテントを集めました。
製品名 | テンマクデザイン サーカスTC DX+ | OneTigris ROC SHIELD |
---|---|---|
画像 | (画像) | (画像) |
タイプ | ワンポールテント(非自立式) | パップテント(非自立式) |
特徴 | 設営簡単でアレンジも自在なワンポールテントの代表格。TC素材で焚き火との相性も抜群。 | TC素材で火の粉に強く、シェルターとしても使える多機能性が魅力。 |
使用人数 | 1〜2人用 | 1〜2人用 |
重量 | 約 12.3 kg | 約 4.3 kg |
耐水圧 | 撥水加工 | 撥水加工 |
素材 | TC(ポリコットン) | TC(ポリコットン) |
バンドック ソロベース EXを使えば、気分はまるで軍幕キャンプ。
前面を大きく開け放ち、焚き火を眺めながら過ごす時間は格別です。
自分だけの秘密基地を作り、自然と一体になるようなワイルドなキャンプを体験できます。
![]() | 価格:29800円 |

![]() | 価格:18900円 |

④ バイクや徒歩で身軽に!「軽量&コンパクト」重視派におすすめのテント
荷物は最小限に、フットワーク軽く自然の中へ。登山やツーリングキャンプで性能が証明された、信頼性の高い軽量・コンパクトモデルをご紹介します。
製品名 | モンベル ステラリッジ テント2 | MSR エリクサー2 |
---|---|---|
画像 | (画像) | (画像) |
タイプ | ドーム型(自立式) | ドーム型(自立式) |
特徴 | 世界トップクラスの軽量性と耐風性を実現。過酷な環境下でも安心の山岳テント。 | 居住性と軽量性のバランスが絶妙。設営も簡単で、幅広いシーンに対応する優等生。 |
使用人数 | 2人用 | 2人用 |
重量 | 約 1.43 kg | 約 2.77 kg |
耐水圧 | 約 1,500 mm | 約 1,500 mm |
素材 | ナイロン | ナイロン |
モンベル ステラリッジ テント2は、その軽さと設営の速さで多くの登山家から信頼されています。
バックパックの重さを少しでも減らしたい徒歩キャンパーや、積載量が限られるバイクキャンパーにとって、これほど頼りになる相棒はいません。
厳しい自然の中でこそ、その真価を発揮するテントです。
![]() | モンベル mont-bell ステラリッジテント 2型 レインフライ イエロー 1122654( 本体1122649は別売 ) 価格:21990円 |

![]() | MSR(エムエスアール) 【国内正規品】エリクサー2 37411 価格:42900円 |

⑤ おしゃれな空間で癒されたい!「デザイン&SNS映え」重視派におすすめのテント
せっかくのソロキャンプ、機能性だけでなく見た目にもこだわりたい。キャンプサイトでひときわ目を引く、おしゃれで個性的なテントを選びました。
製品名 | WAQ Alpha T/C SOLO DX | muraco NORM 2P |
---|---|---|
画像 | (画像) | (画像) |
タイプ | ティピーテント(非自立式) | ドーム型(自立式) |
特徴 | TC素材、サイドフラップ、スカート付きで機能性も抜群。アレンジ自在でおしゃれ。 | 洗練されたグレーカラーとシンプルなデザインが都会的。スタイリッシュなキャンプを演出。 |
使用人数 | 1人用 | 2人用 |
重量 | 約 9.5 kg | 約 2.5 kg |
耐水圧 | 撥水加工 | 約 1,500 mm |
素材 | TC(ポリコットン) | ナイロン |
WAQ Alpha T/C SOLO DXは、そのデザイン性の高さと機能性で人気のテントです。
サイドフラップを跳ね上げれば、開放的なリビングスペースが出現します [7]。
お気に入りのギアを並べて、自分だけの特別な空間を作り上げれば、SNSに投稿したくなること間違いなしです。
![]() | 価格:33800円 |

![]() | ムラコ NORM 2P MTE2210010 キャンプ ドームテント : Black MURACO 価格:44000円 |

テントとあわせて揃えたい!ソロキャンプがもっと快適になる必須ギア3選
最高の相棒となるテントを見つけたら、次はそのテントでの生活をより快適にするためのギアを揃えましょう。
ここでは、テント泊の質を格段に向上させる「三種の神器」をご紹介します。
① 地面からの冷気と湿気を防ぐ「グランドシート」
グランドシートは、テントの底面(フロア)の下に敷くシートです。
一見地味なアイテムですが、その役割は非常に重要です。
- テントの保護: 石や枝などからテントのフロアを守り、傷や穴あきを防ぎます。
- 浸水防止: 地面からの湿気や雨水の浸水を防ぎ、テント内を快適に保ちます。
- 断熱効果: 地面からの冷気を遮断し、特に寒い時期の底冷えを軽減します。
各テント専用のものが販売されていますが、サイズが合えば安価なブルーシートでも代用可能です。
テントを長持ちさせ、快適に過ごすために必ず用意しましょう。
② テントをしっかり固定する「ペグ&ハンマー」
ペグはテントを地面に固定するための杭、ハンマーはそれを打ち込むための道具です。
ほとんどのテントに付属していますが、おまけ程度のものが多く、硬い地面では曲がってしまうことも少なくありません。
安全のためにも、強度の高い「鍛造(たんぞう)ペグ」と、しっかりと打ち込める重さのあるハンマーを別途用意することをおすすめします。
強風でテントが飛ばされてしまう事故を防ぐためにも、ペグダウンはキャンプで最も重要な作業の一つです。
③ 快眠の必需品「マット or コット」
キャンプで一番の思い出が「よく眠れなかったこと」では悲しいですよね。
地面の硬さや凹凸、底冷えは快適な睡眠の大きな妨げになります。
それを解決してくれるのが、テント内で使うマットやコット(簡易ベッド)です。
種類 | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|
インフレータブルマット | バルブを開くと自動で空気が入る。クッション性が高く寝心地が良い。 | 寝心地を最優先したい人。 |
クローズドセルマット | 銀マットのような素材。軽量で頑丈だが、かさばる。 | 荷物を軽くしたい徒歩・バイクキャンパー。 |
コット | 地面から距離をとれる簡易ベッド。地面の影響を受けず、夏は涼しい。 | オートキャンパー。腰痛持ちの人。 |
ぐっすり眠って翌朝すっきりと目覚めることができれば、キャンプの楽しさは倍増します。
自分に合った快眠アイテムを見つけましょう。
初めてでも安心!ソロキャンプのテント設営と安全対策Q&A
テントを購入したら、いよいよキャンプ本番です。
ここでは、初心者が抱きがちな設営や安全に関する疑問にQ&A形式でお答えします。
しっかり準備して、安心してソロキャンプデビューを果たしましょう。
Q. テントはどこに張るのがベスト?場所選びのポイントは?
A. 安全で快適に過ごすために、以下のポイントをチェックして設営場所を選びましょう。
- 平坦で水はけが良い場所: 睡眠の質に直結します。窪地は水が溜まりやすいので避けましょう。
- 木陰: 夏は日差しを遮って涼しく過ごせます。ただし、枯れ枝が落ちてくる危険がないか確認しましょう。
- 風の影響を受けにくい場所: 風上側に林や丘などがあると、強風を和らげることができます。
- 避けるべき場所: 川の中州や崖の下は、増水や落石の危険があるため絶対に避けましょう。
Q. 女性ソロキャンパーが気をつけるべき防犯対策は?
A. 安心して楽しむために、事前の準備と当日の心がけが大切です。
- キャンプ場選び: なるべく管理人が24時間常駐している、高規格なキャンプ場やオートキャンプ場を選びましょう。
- 情報発信に注意: SNSへのリアルタイムな投稿は避けましょう。「ソロ」「女性」といったキーワードも控えるのが無難です。
- 防犯グッズの活用: 防犯ブザーやセンサーライト、テントのファスナーに付ける小さな鍵などを活用しましょう。
- 周囲とのコミュニケーション: 管理人や隣のサイトのキャンパーに挨拶しておくだけでも、いざという時に助けを求めやすくなります。
Q. 強風や雨の時はどうすればいい?
A. まずは天気予報をこまめにチェックし、荒天が予想される場合は無理せず中止・延期する勇気を持ちましょう。キャンプ中に天候が悪化した場合の対策は以下の通りです。
- ペグの確認: 全てのペグがしっかりと刺さっているか確認し、緩んでいる場合は打ち直します。
- 張り綱(ガイロープ)を張る: テントの耐風性を高めるために、全ての張り綱をしっかりと張ります。
- テント周りの片付け: 風で飛ばされそうな小物はテント内や車にしまいましょう。
- 早めの撤収: 危険を感じたら、天候がさらに悪化する前に早めに撤収を判断することも重要です。
まとめ:最高の”相棒”テントで、あなただけのソロキャンプへ出かけよう
この記事では、ソロキャンプ用テント選びで失敗しないための7つのポイントと、あなたのスタイルに合わせたおすすめのテント15選をご紹介しました。
もう一度、大切なポイントを振り返ってみましょう。
- 最優先すべきは「どんなキャンプをしたいか」という自分のスタイル
- サイズは「1〜2人用」、快適性を高める「前室」に注目
- 移動手段に合わせて「重量」と「収納サイズ」をチェック
- 最低でも「耐水圧1,500mm以上」で雨に備える
- 初心者は設営が簡単な「自立式」が安心
- 焚き火を楽しむなら「TC素材」を検討
- 冬キャンプも視野に入れるなら「4シーズン用・スカート付き」を選ぶ
テントは、あなたを日常から解放し、自然の中で特別な時間を与えてくれる最高の「相棒」です。
この記事を参考に、ぜひあなたにぴったりの一台を見つけて、心ゆくまでソロキャンプを楽しんでください。
素晴らしいキャンプ体験が、あなたを待っています。
参考文献
[1] hinata. “【2025年】最強のソロテントおすすめ35選!プロが選び方を解説”. https://hinata.me/article/691249948920481143.
[2] kurashiru. “【プロが直伝!】ソロテントのおすすめ10選!失敗しない選び方と”. https://hikaku.kurashiru.com/articles/01JMXXT4SKQNEZ07T6AKRT73X5.
[3] jimny camp blog. “【2025年】ソロキャンプにおすすめのテント完全ガイド|タイプ別”. https://jimnycampblog.com/recommended-tents-for-solo-camping.
[4] BRAVO MOUNTAIN. “ソロキャンプ用テントおすすめ人気ランキング20選|前室ありや”. https://bravo-m.futabanet.jp/articles/-/126423.
[5] moov. “〈プロ解説〉ソロテントおすすめ25選 ソロキャンプに活躍する軽”. https://moov.ooo/article/5df9d3d532fd1d7138c8658e.
[6] your SELECT. “ソロテントのおすすめ15選!キャンプ初心者向けから上級者まで”. https://cuebic.co.jp/your_select/outdoor/rs164.
[7] kurashiru. “【プロが直伝!】ソロテントのおすすめ10選!失敗しない選び方と”. https://hikaku.kurashiru.com/articles/01JMXXT4SKQNEZ07T6AKRT73X5.