1. はじめに:アルミコンテナは「積む」から「使う」時代へ
無骨な見た目で人気の「アルミコンテナ」。
収納力は抜群ですが、キャンプサイトに着いた途端、ただの「荷物置き場」になっていませんか?
もし、そのコンテナが、熱い鍋も置ける「タフなテーブル」や、バーナーが埋め込まれた「システムキッチン」に変わるとしたら。
それを可能にするのが、金属加工のプロフェッショナル集団「1050 Works」です。
今回は、アクリルや木材とは一味違う、本物の金属が放つ「アルミコンテナカスタム」の世界へご案内します。
2. 1050 Works(トーコーワークス)とは?
1050 Worksは、日本の高い金属加工技術を背景に持つガレージブランドです。
彼らが作るギアは、単なる装飾ではありません。
「軽量さ」と「強度」、そして過酷な環境でも使い続けられる「実用性」を兼ね備えた、まさにプロの道具です。
特にアルミコンテナ(VENTLAXやDELTAなど)に特化したカスタムパーツは、発売と同時に即完売するほどの熱狂的な支持を集めています。
| 特徴 | 詳細 |
| 専門分野 | 精密板金加工、アルミ加工 |
| 主要素材 | アルミニウム(軽量・高剛性) |
| デザイン | インダストリアル、マットブラック |
| ターゲット | 機能美を求めるアルミコンテナユーザー |
3. 最大の特徴は「パウダーコート」の質感

1050 Worksの製品を語る上で欠かせないのが、その美しい塗装技術です。
多くの製品に「パウダーコート(粉体塗装)」が施されています。
これは、ガードレールや自動車のホイールにも使われる非常に強靭な塗装方法です。
傷や衝撃に強い
一般的な液体塗装に比べ、塗膜が厚く、衝撃や擦れに強いのが特徴です。
ハードな使用が想定されるアルミコンテナの天板として、これ以上ないスペックと言えます。
独特の「サテンブラック」

単なる黒ではありません。
少しざらつきのあるマットな質感(サテン調)は、光の反射を抑え、重厚な高級感を醸し出します。
使い込むほどに味が出る、男心をくすぐる仕上がりです。
4. アルミコンテナを最強にする「3つのカスタム」
では、実際にどのようなパーツを使えば、手持ちのコンテナが進化するのでしょうか。
1050 Worksが提案するスタイルは、大きく分けて3つの段階があります。
① フラット化する「3分割天板」

アルミコンテナの蓋は通常、強度を出すために凹凸があります。
そこに1050 Worksのアルミ製「3分割天板」をセットすることで、完全なフラットテーブルが完成します。
木製の天板とは異なり、熱いケトルやダッチオーブンを直接置けるのが最大のメリットです。
② 熱源を埋め込む「ビルドインシステム」

これが1050 Worksの真骨頂です。
特定の天板パーツを使うことで、SOTOの「ST-310/330」や、Iwataniの「タフまるJr.」などのバーナーを、コンテナの天板と面一(ツライチ)に埋め込むことができます。
コンテナの上がそのままコンロになるため、テーブルを別に用意する必要がなくなります。
③ 拡張パーツによる「要塞化」

サイドには「CB缶ホルダー」や「スライドレール」、コンテナ同士を繋ぐ「ブリッジ」などを装着可能です。
必要なギアをすべてコンテナ周りに集約させることで、座ったまま全ての手が届く「コックピットスタイル」が完成します。
| カスタム内容 | 得られる機能 | 従来のギアとの違い |
| 3分割天板 | テーブル化 | 熱い鍋を直置きOK(耐熱性) |
| ビルドイン | キッチン化 | バーナーがズレない、風に強い |
| ブリッジ | 空間拡張 | 足元スッキリで広大な作業台 |
5. 対応するコンテナと選び方
1050 Worksのパーツは、精密に作られているため、対応するコンテナが決まっています。
購入前に、自分の持っている(あるいはこれから買う)コンテナが適合するか、必ず確認が必要です。
代表的な対応コンテナ



- VENTLAX(ベントラックス):アルミコンテナ 25L / 46L
- DELTA(デルタ):アルミコンテナ
- DULTON(ダルトン):アルミコンテナ コンボイ
これらは基本的に同規格の筐体を使用していることが多いため、パーツに互換性がある場合がありますが、モデルごとの専用設計には注意が必要です。
※THORなどのプラスチックコンテナ用ではなく、あくまで「アルミコンテナ」専用のラインナップが中心です。
| コンテナサイズ | おすすめの用途 | 1050 Worksパーツの展開 |
| 25L / 30L(Sサイズ) | ソロキャンプ、食器入れ | 天板、サイドテーブルが充実 |
| 46L / 50L(M/Lサイズ) | メイン収納、キッチン台 | バーナービルドインの主力サイズ |
6. 導入のメリット・デメリット
デザインと機能は最高ですが、金属製ならではの特性も理解しておく必要があります。
メリット:圧倒的な「耐熱・耐久性」
アクリルや木材の天板では絶対に真似できないのが、「火への強さ」です。
調理直後のスキレットを置いても焦げることはありません。
また、汚れてもガシガシ水拭きできるメンテナンスの楽さも魅力です。
デメリット:重量と価格
アルミとはいえ、厚みのある金属板ですので、木製天板よりは重くなります。
また、高品質な国内加工のため、価格は決して安くありません。
しかし、一度買えば買い替える必要がない「一生モノ」の強度を持っています。
| 項目 | メリット(Good) | 注意点(Caution) |
| 耐久性 | 傷、熱、汚れに最強クラス | ぶつけると相手(車など)を傷つける |
| 質感 | 唯一無二のパウダーコート | 冬場は金属が冷たくなる |
| 機能 | IGT規格準拠の拡張性 | 揃えると総重量が増す |
7. 入手方法と争奪戦の攻略

1050 Worksのアイテムは、大手通販サイトではまず手に入りません。
公式サイト(BASE)での販売がメインですが、人気商品は数分で完売することも珍しくありません。
公式Instagramをマークする

販売予告は主にInstagramで行われます。
「〇月〇日 21:00〜販売開始」といった情報を逃さないようにしましょう。
抽選販売(WEB抽選)に参加する
最近は先着順だけでなく、抽選販売が行われることも増えています。
焦らず期間内に申し込めばチャンスがあるため、初心者にも優しいシステムです。
イベント出店を狙う


「フィールドスタイル」などの大型アウトドアイベントに出店していることがあります。
実物を触って確かめられる貴重な機会であり、イベント限定在庫がある場合もあります。
| 入手ルート | 難易度 | ポイント |
| BASE(公式) | ★★★★★ | アカウント登録・クレカ登録を事前に済ませる |
| WEB抽選 | ★★★☆☆ | 期間内に忘れず応募する |
| イベント | ★★★★☆ | ブースへ早めに向かう |
8. まとめ:一生モノの「システムキッチン」を持ち運ぶ

1050 Worksのカスタムパーツは、アルミコンテナをただの箱から「高機能なギア」へと昇華させます。
アクリルのような透明な美しさはありませんが、そこにあるのは、使い込むほどに愛着が湧く「機能美」と「信頼感」です。
熱いコーヒーを淹れる時、重いダッチオーブンを置く時、その頼もしさを実感するはずです。
まずは天板一枚から。
あなたのアルミコンテナを、黒鉄の要塞に変えてみませんか。


