バイクの機動性とキャンプの自由さ。 この二つを組み合わせた「バイクキャンプ(キャンツー)」は、多くのライダーにとって究極の冒険の一つです。
しかし、その前に立ちはだかる最大の壁が「積載」です。 限られたスペースに、どうやって安全かつ快適な装備を詰め込むのか。
この記事では、専門外の読者や初心者のライダーに向けて、バイクキャンプの核心である「積載術」と「装備の選び方」を、基本から応用まで体系的に解説します。 安全な走行と快適なキャンプ泊を実現するための知識を、ここで手に入れましょう。
バイクキャンプ積載の3大原則:「安全」と「効率」
バイクキャンプの成否は、積載で決まると言っても過言ではありません。
荷物をただ積むだけではなく、バイクの走行安定性を損なわないことが絶対条件です。
なぜ積載が重要なのか?
バイクは自動車と異なり、荷物の重さやバランスが操縦性に直接影響します。
不適切な積載は、コーナリング中のふらつきや、ブレーキング時の不安定さを引き起こし、重大な事故につながる可能性があります [1]。
また、キャンプ場に到着してから必要な道具がすぐ取り出せないと、設営に時間がかかり、貴重なリラックスタイムを失ってしまいます。
「安全な走行」と「効率的な設営」の両立こそが、積載術のゴールです。
積載の3大原則:「低重心」「集中化」「完全固定」
安全な積載を実現するために、以下の3つの原則を必ず守ってください。
- 低重心:重いものは「下」へテントのポールやペグ、水、工具など、重量のある荷物は可能な限りバイクの低い位置に積載します。重心が上がると、バイクが非常に不安定になります。
- 集中化:重いものは「中央」へ重量物は、ライダーの真後ろ(タンデムシート上)など、バイクの重心に近い場所に集めます。リアキャリアの後端など、車体から離れた場所に重いものを積むと、走行中にバイクが振られやすくなります(ヨーイング)。
- 完全固定:荷物を「動かさない」走行中の振動や風圧で荷物がズレないよう、荷締めベルトやネットで確実に固定します。少しでも動く隙間があると、そのズレが徐々に大きくなり、最終的に荷崩れや脱落を引き起こします。
3大原則の具体的な実践方法
| 原則 | 目的 | 具体的な実践方法 |
| 低重心 | 走行安定性の確保(ふらつき防止) | – 最も重いテント本体や工具類を、シートバッグの「底」に入れる。 – サイドバッグ(パニアケース)を活用し、重いものを左右に分けて低い位置に積む。 |
| 集中化 | 操縦性の維持(ハンドリング) | – 重量はできるだけタンデムシート周辺に集める。 – リアキャリアの末端には、寝袋やマットなど「軽くてかさばる物」を積む。 |
| 完全固定 | 荷崩れ・脱落の防止 | – 荷締めベルト(ツーリングコード)は、緩みが出ないよう均等に、強く締める。 – 荷物とシートの間に「滑り止めマット」を挟むと効果的 [2]。 – ベルトの余りは、車輪やチェーンに巻き込まれないよう必ず処理する。 |
バイクの種類別:積載の特徴

積載方法は、バイクのタイプによっても異なります。
| バイクタイプ | 特徴 | 積載のポイント |
| アドベンチャー | – パニアケースやトップケース用のキャリアが標準装備またはオプションで充実している。 – 車体が大きく積載許容量も大きい。 | – 重量物をパニアケースに振り分け、低重心化を図りやすい。 – 最もキャンツーに適した車種の一つ。 |
| ツアラー | – パニアケースが装着可能なモデルが多い。 – 積載安定性が高い。 | – アドベンチャーと同様に、純正または社外品の積載装備を活用する。 |
| ネイキッド | – 積載用フックが比較的多い。 – シート形状がフラットで、大きなシートバッグを安定させやすい。 | – 大型のシートバッグを中心に、必要に応じてサイドバッグを追加する。 |
| スポーツ (SS) | – シートカウルが小さく、尖っている。 – 積載用フックがほとんどない。 | – 積載は最も難しい。 – 車体に傷がつかないよう保護しつつ、専用のシートバッグや固定ベルトを工夫して使う。 |
| アメリカン | – 車体側面にサイドバッグ(サドルバッグ)を装着しやすい。 – 低重心な積載が可能。 | – マフラーとの干渉を避けるため、サイドバッグサポート(ステー)が必須。 |
積載の「場所」と「アイテム」徹底ガイド
バイクには主に4つの積載エリアがあります。
それぞれの特徴を理解し、荷物を適切に配置しましょう。
1. リアシート(タンデムシート)

最も多くの荷物を積む、キャンツー積載のメインエリアです。
ここに「キャンピングシートバッグ」と呼ばれる大型のバッグを固定します。
- メリット:バイクの中心に近く、重量物を積んでも比較的安定する。
- デメリット:容量が大きすぎると、ライダーの背中を圧迫し、乗り降りがしにくくなる。
2. サイド(パニアケース・サイドバッグ)

車体の左右に取り付ける積載方法です。
重心を低く保てるため、走行安定性に大きく貢献します [3]。
- メリット:低重心化できる。荷物を左右に分散できる。
- デメリット:左右の重量バランスを均等にしないと、操縦性が悪化する。マフラーの熱やタイヤとの接触に注意が必要。
3. リアキャリア

リアシート後方に取り付けられた荷台です。
トップケース(ハードボックス)や、シートバッグに入りきらない荷物(テントやマット)を固定するのに使います。
- メリット:シートバッグと独立して荷物を積める。
- デメリット:車体の最後端にあるため、重すぎるものを積むと走行安定性が低下する。
4. タンクバッグ

ガソリンタンクの上に取り付ける小型のバッグです。
- メリット:財布、スマートフォン、地図(ツーリングマップル)など、走行中にアクセスしたい小物を入れるのに最適。
- デメリット:容量は小さい。ハンドル操作の邪魔にならないサイズを選ぶ必要がある。
積載場所ごとの特徴とおすすめアイテム(表)
| 積載エリア | 主な積載アイテム | メリット | 注意点・デメリット |
| 1. リアシート | キャンピングシートバッグ | – 積載容量が最も大きい (50〜70 リットル程度)。 – バイクの中心に積める。 | – 大きすぎると乗車スペースを圧迫する。 – 重心が上がりやすいので、重いものは底に入れる。 |
| 2. サイド | サイドバッグ (ソフト) パニアケース (ハード) | – 重心を低くできる。 – 荷物を分散できる。 | – 左右の重量バランスを厳密に合わせる。 – マフラーの熱やタイヤへの巻き込み防止(バッグサポートが推奨される)。 |
| 3. リアキャリア | トップケース (ハード) テント、マット、三脚など(ネットやベルトで固定) | – 施錠できる(トップケース)。 – シートバッグの容量を補える。 | – 重いものを積むと、操縦性が悪化しやすい(特にリアオーバーハング)。 |
| 4. タンク | タンクバッグ | – 貴重品や小物の管理に便利。 – 停車してすぐに物を取り出せる。 | – 容量は限定的。 – ハンドル操作やメーター視認の妨げにならないこと。 |
| 5. その他 | ツーリングネット (シートバッグの上など) | – 脱いだ上着や買い出し品など、一時的な積載に便利 [1]。 | – 固定力が弱く、重いものには不向き。 – 防水性がない。 |
パッキング(荷造り)の技術:隙間と順番を制する
荷物をバッグに詰める作業(パッキング)にもコツがあります。
「テトリスのように隙間なく」が基本です。
重いモノと軽いモノの配置ルール
前述の「低重心」「集中化」の原則を、バッグ内部でも実践します。
- バッグの下(底):テントのポール、ペグ、ハンマー、工具、水など、重く変形しにくいもの。
- バッグの中央(背中側):クッカー、バーナー、食器類など、次に重いもの。
- バッグの上部・外側:衣類、寝袋、マットなど、軽くてかさばるもの。
使用頻度で分けるパッキング術
キャンプ場での設営・撤収の効率を考えたパッキングが重要です。
- すぐに取り出すもの:テント、ペグ、ハンマー。これらは到着後すぐに使うため、まとめて取り出しやすい場所(例:シートバッグの上部や側面ポケット)に入れます。
- 走行中に使う可能性があるもの:レインウェア、防寒着。これらは天候急変に備え、他の荷物をどかさなくても取り出せる場所(例:シートバッグの一番上、ネットの中)に配置します [2]。
- キャンプ中だけ使うもの:調理器具、ランタン、チェア、テーブルなど。
- 使わない(または最後)まで触らないもの:着替え、寝袋。これらはバッグの奥底でも問題ありません。
防水対策は必須:インナーバッグとアウターカバー
キャンプは天候との戦いでもあります。
積載した荷物、特に寝袋や衣類が濡れると致命的です。
- アウターカバー(レインカバー):シートバッグに付属していることが多いですが、高速走行では風圧で飛んでしまうこともあります。
- インナーバッグ(防水スタッフサック):最も確実な方法です。ゴミ袋などで代用も可能ですが、耐久性のある専用の防水袋(ドライバッグ)を推奨します。荷物をカテゴリ別(衣類、電子機器、寝具など)に防水袋で小分けにし、それをシートバッグに詰めます。
パッキング技術の比較(表)
| パッキングの観点 | 良い例(推奨) | 悪い例(非推奨) |
| 重量バランス | 重いものをバッグの底・車体中央側に配置する。 | 重いものをバッグの上部やリアキャリア後端に配置する。 |
| 収納効率 | 衣類は圧縮袋を使い、クッカーの中にガス缶を入れる(スタッキング)。 | 隙間だらけで荷物がバッグ内で動く。 |
| アクセス性 | 使用頻度順に詰め、レインウェアはすぐ取り出せる。 | レインウェアがバッグの底にあり、取り出すのに全荷物を出す必要がある。 |
| 防水対策 | 荷物を防水インナーバッグで小分けにしてから詰める。 | 付属のレインカバーのみを過信し、中身が濡れる。 |
【最重要】バイクキャンプ装備の選び方:軽量・コンパクトが鍵
積載スペースが限られるバイクキャンプでは、装備の選び方そのものが「積載術」の一部です。
自動車キャンプと同じ感覚で道具を選ぶと、まず積載できません。
優先度別:必須装備と快適装備
まずは、何が絶対に必要で、何が妥協できるかを知ることが重要です。
| 優先度 | カテゴリ | 具体例 | 備考 |
| S (必須) | 住居 | テント、寝袋、マット | これがないと宿泊できません。 |
| A (準必須) | 照明 | ランタン、ヘッドライト | 安全確保のために必須です。ヘッドライトは両手が空くため最重要。 |
| B (推奨) | 食事 | バーナー、クッカー、カトラリー、水 | お湯を沸かすだけでもキャンプの質が上がります。 |
| B (推奨) | 家具 | 軽量チェア | 地べたスタイルも可能ですが、あると疲労度が全く違います。 |
| C (快適) | 家具 | 軽量テーブル | 調理や食事にあると便利ですが、地面やコンテナボックスでも代用可能です。 |
| C (快適) | 焚き火 | 焚き火台、耐熱グローブ | 焚き火は荷物(薪)も増えるため、最初は無くても良いでしょう。 |
| C (快適) | その他 | クーラーボックス(ソフト) | 食材の鮮度維持に。必須ではありません。 |
装備選びの基準:収納サイズを最優先
装備を選ぶ際は、「重量」もさることながら、「収納時のサイズ(特に長さ)」を最優先で確認します。
バイクの車幅(約 80〜90 cm)やシートバッグの幅(約 60 cm)を超える「長物」は、積載が非常に困難になります [3]。
- 目安:収納時の長さが 50 cm 以下 のものを選ぶと、シートバッグに横向きで収納しやすくなります。
カテゴリ別:必須装備の選定基準
ここでは、「住」「寝」「食」に関する主要な装備の選び方を解説します。
テントの選び方:収納サイズと機能性
| 選定基準 | 推奨スペック・タイプ | 理由 |
| タイプ | 自立式ドームテント (ダブルウォール) | – 設営が簡単で、場所を選ばない。 – 結露に強く、快適性が高い。 |
| サイズ | ソロキャンプでも「2 人用」 | – 1 人用は荷物置き場がなく、非常に窮屈。 – 2 人用ならテント内に荷物を置ける [4]。 |
| 前室 | 「あり」または「広い」もの | – 靴や濡れた荷物を置ける。 – 小雨時に前室で簡単な調理ができる。 |
| 収納サイズ | 長辺 50 cm 以下 | – シートバッグに横向きで入るかどうかが分岐点。 |
| 重量 | 4 kg 以下 | – 軽量なほど良いですが、軽すぎると生地が薄く耐久性が低い場合もあります。 |
| 素材 | ポリエステル、ナイロン | – 軽量でコンパクト。 – TC(ポリコットン)は焚き火に強いが、重くかさばり、濡れると乾きにくい。 |
寝袋(シュラフ)の選び方:対応温度と素材
| 選定基準 | 推奨スペック・タイプ | 理由 |
| 素材 | ダウン(羽毛) | – 圧倒的に軽量・コンパクト。 – ただし、水濡れに弱く、高価。 |
| 化学繊維(化繊) | – ダウンよりかさばるが、安価で水濡れに強い。 – 初心者には扱いやすい。 | |
| 形状 | マミー型 | – 保温性が高く、コンパクト。 |
| 封筒型 | – 快適性が高いが、かさばりやすい。 | |
| 対応温度 | 「コンフォート(快適使用温度)」を基準にする | – キャンプ地の「最低気温 + 5℃」の余裕を見る。 – 「リミット(下限温度)」は「寒さを感じずに寝られる限界」なので注意。 |
マットの選び方:快適性と収納性
地面からの冷気(底冷え)を防ぎ、寝心地を左右する重要な装備です。
| 種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
| クローズドセル | 発泡素材のマット(銀マット、アコーディオン式) | – 設営・撤収が早い(広げる/畳むだけ)。 – 穴あきの心配がなく、耐久性抜群 [4]。 | – かさばる(シートバッグの外に積むことが多い)。 |
| インフレータブル | バルブを開くと自動で膨らむ(仕上げに息を吹き込む) | – クッション性と断熱性が高い。 – 収納時は比較的コンパクト。 | – 設営・撤収に少し時間がかかる。 – 穴あきリスクがある(リペアキット携帯)。 |
| エアマット | 完全に空気で膨らませる(ポンプや呼気) | – 最もコンパクトに収納できる。 | – 断熱性が低いものがある。 – 設営・撤収が最も面倒。 – 穴あきリスクが最も高い。 |
初心者へのおすすめ:
バイクキャンプでは、コンパクトさと快適性のバランスが良い「インフレータブルマット」が人気です。
確実性を取るなら「クローズドセルマット」も良い選択です。
調理器具・家具の選び方(表)
| カテゴリ | 選定ポイント | 推奨アイテム例 |
| バーナー | 軽量・コンパクトなシングルバーナー。 燃料(ガス缶)の入手性(CB 缶か OD 缶か)。 | – SOTO ST-310 (CB缶) – イワタニ ジュニアコンパクトバーナー (CB缶) |
| クッカー | アルミ製またはチタン製(軽量)。 内部にガス缶を収納できる「スタッキング」可能なもの。 | – メスティン – 各社ソロクッカーセット |
| チェア | 収納サイズが 50 cm 以下のもの。 軽量(約 1 kg 以下)。 | – ヘリノックス チェアワン(または類似のコンパクトチェア) – グランドチェア(地べたスタイル) |
| テーブル | A4 サイズ程度にたためるもの。 天板が金属製だと熱いものも置けて便利。 | – SOTO フィールドホッパー (A4ハーフ) – キャプテンスタッグ アルミロールテーブル (定番) |
| ライト | 「ヘッドライト」は必須。両手が空く。 「LED ランタン」はテント内や食卓用。 | – ジェントス、レッドレンザー等のヘッドライト – ゴールゼロ、ベアボーンズ等の小型 LED ランタン |
積載用アイテムの種類と特徴
荷物を「どう固定するか」も重要です。
ここでは代表的な積載アイテムを比較します。
| 種類 | メリット | デメリット |
| キャンピングシートバッグ (ソフトタイプ) | – 大容量で柔軟性があり、荷物の形に合わせて収納しやすい。 – 使わない時はコンパクトにたためる。 | – 施錠できない(防犯性が低い)。 – 完全防水でない場合、レインカバーが必須。 |
| トップケース / パニアケース (ハードタイプ) | – 施錠でき、防犯性が非常に高い。 – 完全防水のモデルが多い。 – 荷崩れの心配がない。 | – 高価。 – 車種専用のキャリア(ステー)が必要。 – ケース自体が重い。 – 転倒時に割れるリスクがある。 |
| ホムセン箱 (アイリスオーヤマなど) | – ハードケースの利点(防水・頑丈)を持つ。 – 圧倒的に安価。 – ステッカーなどでカスタマイズしやすい [5]。 | – バイクへの固定を自分で行う必要がある(DIY)。 – 見た目が武骨(これをメリットと捉える人も多い)。 |
| ツーリングネット | – 安価で汎用性が高い。 – シートバッグの上から荷物を追加固定できる。 | – 固定力が弱い。重いものや長距離には不向き。 – フックをかける場所が必要。 |
| 荷締めベルト (ツーリングコード) | – 最も確実に荷物を固定できる。 – シートバッグやホムセン箱の固定に必須。 | – 締め付けが強すぎると荷物や車体を傷める。 – 余ったベルトの処理を怠ると車輪に巻き込まれ危険。 |
実践!積載シミュレーションと出発前の最終確認
道具を揃え、パッキングを終えたら、実際に出発する前に必ず「積載テスト」を行ってください。
出発前の積載チェックリスト
以下の項目を指差し確認しましょう。
- [ ] 荷物は「重いものが下」になっているか?
- [ ] 荷物は「車体の中央」に寄っているか?
- [ ] 左右の重量バランスは均等か?(サイドバッグ使用時)
- [ ] 荷締めベルトは、4 方向から均等に強く締まっているか?
- [ ] 荷物を手で強く揺さぶり、ズレやガタつきはないか?
- [ ] 余ったベルトの先端は、走行中にバタつかないよう処理したか?
- [ ] タイヤ、チェーン、マフラー、ウインカーに荷物やベルトが干渉していないか?
- [ ] サスペンションが沈み込んでも(段差を越えても)干渉しないか?
- [ ] 実際にバイクに跨り、ライディングポジションが取れるか?
- [ ] メーターの視認やハンドル操作を妨げていないか?
- [ ] 荷物を積んだ状態で、安全に乗り降りできるか?
走行中の注意点:重心変化を意識する
荷物を積んだバイクは、積んでいない時とは全く別の乗り物です。
- 走り出し:低速でのふらつきに注意。
- コーナリング:いつもよりバイクが寝たがらない(曲がりにくい)感覚になります。早めの減速と、ゆっくりとした操作を心がけてください。
- ブレーキング:制動距離が長くなります。車間距離を十分に取りましょう。
- すり抜け:車幅が(特にサイドバッグで)広がっていることを忘れずに。
走行開始後、10 km ほど走ったら一度停車し、ベルトの緩みがないか「増し締め」を行うことを強く推奨します。
まとめ:スマートな積載で、自由な旅に出かけよう
バイクキャンプの積載は、安全性と快適性を両立させるためのパズルのようなものです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、基本原則はシンプルです。
- 装備を選ぶ:「軽量・コンパクト」を最優先に。収納時の長さを意識する。
- パッキングする:「重いものは下」「使う順」を意識し、隙間なく詰める。
- 積載する:「低重心」「集中化」「完全固定」の3原則を守る。
完璧な積載ができた時の達成感と、その先にある自由なキャンプ体験は、何物にも代えがたい喜びを与えてくれます。
この記事を参考に、あなただけのスマートな積載術を見つけ、安全で快適なバイクキャンプの旅に出かけてください。
脚注・参考文献
[1] NAP-CAMP. (参照 2025-10-18). 【達人直伝】キャンプツーリングのバイク積載の極意&便利グッズまとめ. https://camphack.nap-camp.com/7118
[2] Daytona. (参照 2025-10-18). バイクでキャンプへ!快適な道具選びと荷物の積載テクニック. https://outdoor.daytona.co.jp/blogs/contents/20231128
[3] hinata. (参照 2025-10-18). キャンプツーリングパッキング術と積載ギア6選!一工夫で積載量UP!. https://hinata.me/article/826378958122537914
[4] 2りんかん. (参照 2025-10-18). 【バイク初心者必見】キャンプツーリングで人生が変わる!始め方を完全解説. https://2rinkan.jp/ridersacademy/archives/1808/
[5] モトコネクト. (参照 2025-10-18). 【日本2周ライダーが解説】バイクの荷物積載方法5選!. https://moto-connect.com/touring-packing-technique/

